すべての人の肌に自ら潤うちからがある
私たちの肌のように、潤いと深いつながりを持った「生きものから育まれる宝石」があります。それが、真珠。じつは真珠はその美しさを保つために水分を必要とする稀有な宝石です。いくつもの層が折り重なって形づくられる真珠は、層の間に「コンキオリン」と呼ばれる独自のタンパク質を持っています。このコンキオリンには、人の肌のNMFと同じように、真珠のなかに水分を引き寄せて保つ性質があります。みずみずしい肌が美しいように、真珠もコンキオリンによって適度な水分量を内側に保つことで、ひび割れることなく、美しく輝くことができるのです。

人の肌が生まれ変わるように、生物は自ら修復する力を持ちます。なかでも驚異的な修復力で知られるのが、アコヤ貝。真珠の養殖ては、メスで身を切って核を入れますが、2週間で自らを復元します。ミキモト コスメティックスは、この高い修復力に注目。そしてアコヤ貝が育む真珠層のミネラルから抽出した希少な成分を「ピュアパールミネラル®※」と名づけ、順天堂大学と共同で肌への反応について研究を進めました。アコヤ貝の生態をヒントに、肌の生まれ変わりのサイクルに着目したこの成分は、絶え間なく、すこやかな肌への希望でもあるのです。
※真珠ミネラルで肌を整える成分（塩化Ca、塩化Na、塩化鉄、塩化Mg）

永遠にも思えるしっとり感を
美しい肌をコラーゲンが支えるように、じつは真珠も美しい形や輝きを育むためには、コラーゲンが欠かせないという意外な共通点がありました。

私たちがジュエリーとして目にするサイズになるまで、真珠は貝の中でじっくりと成長を続けます。その間、真珠袋と呼ばれる袋状の組織にすっぽりと包まれているのですが、この真珠袋をつくりだす器官には約20%もコラーゲンが含まれていることがわかっています。ひとつひとつ層を重ね、育まれていく真珠は、とてもデリケート。だからこそ羊水に包まれた赤ちゃんのように、たっぷりのうるおいに守られているのです。